初乗り

2004年6月7日 自転車
仕事を終えて急いで帰宅した。ショートパンツとスニーカーソックス姿に着替えて自転車に跨る。

いざ出発。

まずは近所をゆっくりと。当然といえば当然だけど走りが軽い。23mmの細いタイヤに高い空気圧で路面の状態がダイレクトに伝わる。軽い力で得られるそれなりの速力。適度な緊張と興奮。

少しずつ大回りのコースをとり始める。

下り坂。まだ怖くてペダルを回せない。
上り坂。拍子抜けするほど簡単に終えてしまう。そもそも『坂』ではないのだ。

少し長い直線に出る。ペダルの回転に意識を置くために軽めのギアに変速する。エルゴパワーの操作はまだぎこちないが、小学生の頃、友人の乗る多段ギアを搭載した自転車への羨望が今自分の手元にあるという事実に頬が弛んでしまう。そんな子供じみた喜びを誤魔化すようにペダルを踏み込んだ。かつて小学校への通学路だった直線は呆気なく終わってしまう。

スポーツ用の自転車は当然ながらスポーツのためのものだ。慣れないタイトなバランスを保つために上半身の力が必要だとすぐに気付く。ダンシングをしようものなら想像以上にふらついてしまう。体全体を使った運動であることを実感する。

気付けば辺りも暗くなってきた。最後は自宅までゆっくりと。それでもすんなり辿り着く。今日のところはとりあえずここまで。

じんわりと汗をかいた。足よりも腕が疲れている。スタンドに自転車を固定して、今一度車体を眺める。長いつきあいになればいいな、と思う。

部屋に戻り、地図を広げた。次はどこまで行ってみようか。

楽しさが一つ増えた。

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